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筋肉の量を増やそう!
2022.03.21

筋肉量が多いと何が良いのか?

筋肉が多いと何が良いのでしょうか?ムキムキでカッコ良い?代謝が上がって太りにくい?確かにそれもあるでしょう。が、シニアにとって最も重要なことは「自分の足で歩ける時間が長くなる」と言うことだと思います。

特に立ったり歩いたり姿勢を維持したりといった日常の動作の基盤となる筋肉が落ちると高齢者の場合は生活の質が著しく低下します。『抗重力筋』もしくは『姿勢維持筋』と呼ばれる筋肉をお聞きになったことがあるでしょうか。例えば立ち上がる動作で主要な働きをする大腿四頭筋の筋肉量の80歳代の平均値は、30歳代の平均値の半分程度であるという報告があります。筋力は筋肉量におよそ比例しますので、この報告から考えると30歳代のときに片足で立ちあがる筋力がなければ80歳代になったときに自力で立ち上がることが困難になる可能性が高いということになります。(厚生労働省e-ヘルスネット「QOLの維持・向上に大切な筋肉は?」)

歩いても抗重力筋はなかなか増えない

中高年の中には「自分は結構歩いているから大丈夫」という方もいるでしょう。しかし、筋肉を増やす効果を得るためには、筋肉に負荷をかけて標的の筋肉を直接鍛えるレジスタンス運動が必要、と言われます。レジスタンス運動とはスクワットや腕立て伏せ・腹筋運動など「標的とする筋肉に負荷をかけた動作を繰り返し行う運動」のことです。

また、可動域も重要です。筋肉が増えても関節の可動域が狭いと、その範囲でしか筋肉に負荷をかけることができません。小刻みにチョコチョコ歩いていては、どんなに長い距離を歩いても、筋肉を増やすのは中々難しいでしょう。

一度はプロに見てもらうべき

ダイエットならばネットで調べて自己流でも何とかなるかもしれません。が筋肉を増やそうと思ったら、体の柔軟性を高めたうえで効果的かつピンポイントに負荷をかけないと効果は出ませんし、無理にやろうとすると逆効果です。パーソナルトレーナはこうしたことについて一応の訓練を積んでいますので、お近くのジムで「筋肉を増やすこと」に的を絞ってお話ししてみてはどうでしょう。